犬山城を見学した後、国宝茶室如庵のある有楽苑も見学しました。有楽苑には、国宝の茶室如庵のほか重要文化財の旧正伝院書院、古図により復元された茶室元庵、新しく建てられた茶室弘庵などがあります。
如庵は、茶の湯の創世期に尾張の国が生んだ大茶匠・織田有楽斎が建てた茶室で、昭和11年に国宝の指定をうけた茶道文化史上貴重な遺構なのだそうです。 京都山崎妙喜庵内の待庵、大徳寺龍光院内の密庵とともに、現存する国宝茶席3名席の1つと言われる貴重なものです。
織田有楽斎は信長の実弟として天文16年に生まれ、波瀾に富んだ人生を送った有楽の生涯を写すがごとく茶室如庵は各地を点々としたようですが、昭和47年に名古屋鉄道によって犬山城下の佳境の地、名鉄犬山ホテル敷地内に移築され、庭園を含め有楽苑と名付けられ今日に至っています。
入苑料1,000円(国宝二つ巡りチケット(犬山城と有楽苑)1200円)
含翠門
弘庵
昭和61年10月に完成した茶室で有楽苑内で催される茶会のために新築された茶室です。つくばいは風雅な音色を奏でる水琴窟があります。
別料金(呈茶料500円)で犬山焼きの器で、有楽苑でしか取扱のない有楽風という和菓子と美しい庭園の風情を楽しみながら、お茶を頂くことができます。
旧正伝院書院
如庵に隣接して建てられた有楽齋の隠居所で内部には長谷川等伯や狩野山雪などの襖絵が残っています。(普段は非公開)
元庵
有楽齋が大阪・天満に構えた茶室を古図に基づいて復元しました。
亭主が上座につく、亭主床と呼ばれる床構えになっています。
如庵
信長の実弟である有楽齋の遺構で「国宝三名席」のひとつ。
普段から内部をご覧いただける唯一の国宝茶室で古暦を腰貼りにした暦貼り、竹を詰め打ちにした有楽窓、躙り口など随所に独創的な工夫が凝らされています。
普段は非公開ですが、毎年4月・11月、一般に公開されます。また、お正月には恒例の初釜を元旦から開催され、年の初めを茶の湯で寿ぐのも素晴らしい体験ができます。
この如庵という名称は庵主織田有楽斎のクリスチャンネームJoan、またはJohanから名付けられたと言う説もあるようです。


